グラフ
家兎卵,受精前後の電子顕微鏡的考察
林 基之
1
,
館花 明佳
1
1東邦大学医学部産婦人科教室
pp.439-442
発行日 1967年6月10日
Published Date 1967/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203706
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この研究は家兎を用い,ホルモン処置を施して採卵,また自然交尾による受精直後卵,分割卵を採取し,電子顕微鏡にてその超微講造をとらえたものである。
ウニについては,電子顕微鏡によつて卵実質に精子が進入し,卵分割が生起する機序が確証されているにかかわらず哺乳類卵においては透明帯を精子が貫通し,分割に至る道程の電顕的考察がなされていない。本研究はそのいとぐちとなるものであり,かつ生殖生理学解明の助けとなるものである。実験に供した日本白家兎は生後5〜6ヵ月体重約3kgの成熟雌性家兎で未産のもので,開腹4日前より隔離し,第1日目より第3日目の3日間血清性ゴナドトロピン(PMS)250I.U.皮下に注射し,第4日目絨毛性ゴナドトロピン(HCG)250I.U.を耳静脈より注入し前処置とする。
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