My Technique in series・3
細胞診における悪性細胞判定法
西谷 巌
1
1北海道大学医学部産婦人科教室
pp.244-245
発行日 1967年3月10日
Published Date 1967/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203667
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悪性腫瘍の診断および集団検診における細胞診の価値が認識されつつある現在,悪性細胞判定の客観的普遍的基準を確立することは緊急かつ重要な課題である。すなわち,悪性細胞をどのような所見によつていかなる信頼度をもつて判定するか,組織学的になお明確さを欠いている良性異型,上皮内癌および早期侵潤癌の細胞学的鑑別は可能か,一般に活用されているPapanicolaou教授の程度分類に客観性をあたえることはできないか。筆者は,これらの問題が判定者の経験と勘に依存しているかぎり,正診率の向上は期待できないとの反省から,悪性細胞の客観的判定法を検討してきた。
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