研究
絨毛上皮腫の組織像と予後の関連性についての再検討
前田 一雄
1
,
和田 卓人
1
,
坂本 英彦
1
Kazuo Maeda
1
1九州大学医学部産婦人科教室
pp.181-186
発行日 1967年3月10日
Published Date 1967/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203655
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はじめに
絨毛上皮腫の悪性度と組織所見との関連性については,現在なお満足な見解には到達していない。絨毛上皮腫はすべて予後不良で,その悪性度を検討したり,組織学的に細分化することは意義がないという意見もある。
しかし,現実には,本腫瘍患者の予後が必ずしも全例一様に不良であるとはいえないのであつて,諸家の報告にも,また当料の症例にも,治癒例がみられる。絨毛上皮腫の悪性度は,やはり検討を要する問題の一つであろう。
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