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特集〔I〕 産婦人科領域における免疫学の応用
絨毛上皮腫の免疫
Immunology of chorionepithelioma
高見沢 裕吉
1
Yukichi Takamizawa
1
1千葉大学
pp.509-515
発行日 1965年7月10日
Published Date 1965/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203294
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はじめに
腫瘍と宿主との相関関係は腫瘍の増殖にあたつて重要な意義をもつ。臨床上まれではあるが癌の自然退行ないし治癒の報告が見られること。流血中に癌細胞を認める例が必らずしも転移を生じないこと等はHostのVitalityと腫瘍増殖との関連性を示唆するものである。
絨腫はその発生母地が胎児側組織であること,すなわち母体にとりhomograftではあるが,autograftの腫瘍ではないことおよびきわめて悪性な臨床経過をとる反面,その自然退行が論ぜられていること1)などは,tumor-host-relationshipの面から興味深い問題を有する。
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