特集 日常診療上の狙いと盲点・II
手術か保存療法か
絨毛上皮腫
高見沢 裕吉
1
,
岩津 英雄
2
,
武久 徹
2
Yukichi Takamisawa
1
,
Hideo Iwatsu
2
,
Tooru Takehisa
2
1千葉大学産婦人科
2国立千葉病院産婦人科
pp.382-386
発行日 1973年5月10日
Published Date 1973/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204818
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絨毛上皮腫(以下絨腫と略)は臨床上確定診断を下すことは困難であり,一般にはtrophoblasticneoplasiaとして治療を行なつている。この理由は絨腫の診断は臨床所見,転移の有無,予後の良不良によつて決定されるのでなく,組織所見によつてのみ決定されるからである。そこで本文ではtrophoblastic neoplasiaについて「手術か保存療法か」の狙いと盲点を自験例を中心に以下述べることにする。なお診断法,化学療法(Methotrexate…M.T.X,Actinomycin-D…Act-D,Vinblastine…V.L.B)の詳細については既に発表のものを参考としていただきたい1,2)。
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