薬の臨床
分娩時および産褥時におけるO-Butyrylthiamin disulfide注の効果について
北川 満
1
,
土門 洋哉
1
,
八條 誠路
1
,
杉山 好広
1
,
鷲塚 紀夫
1
Mitsuru Kitagawa
1
1北海道大学医学部産婦人科教室
pp.157-160
発行日 1967年2月10日
Published Date 1967/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203651
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はじめに
最近,各種V.B1誘導体の産婦人科領域における治療効果については,種々報告され,ことに産科領域では,妊娠末期腰痛,便秘症,分娩促進,分娩時和痛,産褥期子宮復古の改善,母乳よりの移行による新生児発育の良好なる点などの効果が認められている。
今回われわれはVB1誘導体の一つであるButyrylthiamine disulfide (以下BuTDSと略す)の提供を受け,主として分娩時の陣痛促進効果および産褥時子宮復古状態につき,対照と比較検討しえたので報告する。
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