私の座右書
座右書検討
官川 統
1
1東大分院産婦人科
pp.57
発行日 1967年1月10日
Published Date 1967/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203631
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大学病院に奉職していると常に気にかかるのは現在の自己の診療,研究内容が戦列の最前線に位置しているかどうかの点であろう。その義務観念から脱け出せればもつと自由な気持になれるであろうが持前の狭量さのため,どうしても内外の専門領域雑誌に敏感であらざるをえない。
私がいつも身近において読んでいるのは結局次の3誌が代表的なものであろう。すたわち1) Am.J.Obst.&Gynec.2) J.Obst.&Gynaec.Brit.Cwlth.3) Zbl.f.Gynäk,である。この各誌はそれぞれの国民性,経済力,医学に対する見方などによつて特色が見られ,少しずつ内容が違つている。最近5,6年における経過のうち,集約された臨床的研究,症例報告,および基礎的研究について各々がどれ位ずつ頻度を有しているか計算して見たので次に紹介する。ただし各論文について,その内容が臨床的なものか,基礎的なものかの判定は困難なものがあり,はなはだ主観的なものである点は御容赦願いたい。
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