薬の臨床
BuTDS (持続型活性B1)による和痛分娩
田代 仁男
1
,
森 憲正
1
,
藤崎 俊一
1
,
鏡 輝雄
1
,
宮川 勇生
1
Kimio Tashiro
1
1熊本大学医学部産婦人科教室
pp.933-935
発行日 1966年11月10日
Published Date 1966/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203597
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はじめに
分娩時の苦痛が,生理的なものとして放置された時代は過ぎて,"産婦は楽な分娩"をのぞみ,また,分娩に立会う側でも,必要以上の苦痛がもたらすストレス効果を,何らかの方法で除去しようとする傾向が積極的となつた。無痛あるいは和痛分娩の第一条件は,母児の安全であり,ついで,操作の簡単さが,実地上要求される。
進歩した麻酔学の応用は,薬剤による無痛分娩を完全に近く実現したが,麻酔医としての訓練と,実地上の繁雑さはまぬがれず,現在なお一般に普及しているとはいえない。
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