Japanese
English
薬剤
ベントレンによる和痛分娩
Painless labor using " Penthrane "
飯田 茂樹
1
,
北村 隆
1
,
鈴木 真矢
1
Shigeki Iida
1
1名古屋市立東市民病院産婦人科
pp.577-581
発行日 1965年7月10日
Published Date 1965/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203305
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はじめに
Methoxyflurane (Perthrane-Abbott)は,1958年にVan PozmakおよびArtusioによつて見出された新吸入麻酔剤であり,すでに外科領域においては,その優秀性が種々の面で立証されているにかかわらず,わが産科領域においては,無痛分娩に対する使用成績が,Wasmuth1), Hudon2)およびRomagnoli3)等により,また本邦においてはわずかに藤森4),川上5)等による報告をみるのみである。
そこでわれわれも最近本剤を和痛分娩の目的をもつて分娩第II期に使用し,その分娩経過,並びに母児に対する影響を種々の観点より観察検討した結果,本剤が分娩第2期における無痛効果並びに母児に対する安全性に於いて極めて優秀な薬剤である事実を確認しえたので,その成績について報告する。
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