今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス
VIII.助産ケアによる和痛
助産ケアにおける和痛―われわれの工夫
87.永井病院における和痛の工夫について教えて下さい.
永井 千穂
1
1向仁会永井病院
pp.592-595
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101366
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1 分娩に対する意識の変化
わが国では,分娩とは本来つらいものであり,陣痛は我慢するのが美徳とされてきた.女性は陣痛を我慢して一人前の母となる,痛いほうがよいのだとさえされることもあった.しかし,近年の意識の変化,少子化による数少ない分娩に対する特別感から,妊娠生活,分娩をいかに快適に過ごすかに注目が集まるようになってきた.
当院ではこのことに着目し,妊産婦のQOLの向上,分娩時の和痛,産後の育児支援に医療の補助的な存在としてアロマセラピーを取り入れている.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.