特集 産婦人科医のための臨床薬理・2
めまい,嘔吐,けいれんの治療について
田中 敏晴
1
,
高山 忠夫
1
Toshiharu Tanaka
1
1東京警察病院産婦人科
pp.709-714
発行日 1966年9月10日
Published Date 1966/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203550
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
最近の新薬の進歩はめざましいものがあり,まさに日進月歩の感があるが,中には薬理学的にその作用機序が十分解明されぬまま,日常経験的に用いられているものもある。この点,臨床医としては何となく不安な感がしないでもないが,これは生体の生理,病態生理の究明につながる問題であり,それが明らかにならない限り,満足すべき解答は得られないものと思われる。しかし,可能な限りにおいて我々も日常用いる薬剤の作用機序について知つておく必要があろう。この意味で本号のごとき特集も大きな意義を有するものと思われる。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.