Japanese
English
臨床
前期破水後長期間妊娠を継続した1症例—頸管無力症に対するマクドナルド手術後の経験
A case of prolonged pregnancy after premature rupture of membranes occurring after McDonald operation for cervical incompetency
林 隆士
1,2
Takashi Hayashi
1,2
1山口大学医学部産婦人科学教室
2明治鉱業株式会社赤池鉱業所病院
pp.469-471
発行日 1966年6月10日
Published Date 1966/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203500
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はじめに
子宮頸部の異常と習慣性流早産との関係について1950年Lash等1)は系統的検索を行ない,内子宮口無力症が流早産の重要な原因の1つであることを記述し,同時にその外科的療法を発表した。また前期破水をきたした場合,矢内原2)は198例中90%が48時間以内に自然分娩に移行したと述べているが,前期破水後長期間妊娠を継続した報告も少なくない3)4)5)。
私はかつて3回流早産の経験を有する妊娠第14週の妊婦に,頸管無力症の診断の下にマクドナルド手術を行ない,妊娠第31週に前期破水をきたしたので待期療法を実施し29日間妊娠を継続,妊娠第36週目に生下時体重2,530gの健児を得た症例を経験したので報告する。
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