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巻頭言
古賀 康八郎
1
1九州大学
pp.179
発行日 1965年3月10日
Published Date 1965/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203229
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昭和39年度日本産科婦人科学会臨床大会が11月14日,15日の両日にわたって,新装なつた福岡市民会館で盛大に開催された。この臨床大会は最初の試みであるからまずその生たちについて述べておく必要がある。
日本産科婦人科学会では従来おおむね春季の総会において学術講演が行なわれるほか,各種の研究会や懇話会などがあって,産婦人科学の進歩発展に貢献してきたのであるが,最近の科学の進歩はまことに目ざましく,それぞれの専門分野のものでないと理解し難いものが少なくない。このような蘊奥をきわめた研究を今すこし理解しやすくまとめて一般臨床に直結するような学会の開催されることを要望する声が最近とくに強まつている。学会員の大多数が実地臨床家によつてしめられていることからも当然のことと思われる。このような会員の要望に答えるために,臨床大会を開催することが昨年3月の日本産婦人科学会総会で決定され,昨年度は小生がこれを担当するように指名された。色々の事情で毎年開催できるか否かとの危惧もあって,年度をつけることにして,回数をつけないようになつている。せつかく企画されたものが,しりきれとんぼにならないように,年々と盛大になることを念願して最初の大会を計画したことはもちろんである。
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