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産婦人科時評
中嶋 唯夫
1
1日赤産院
pp.222-223
発行日 1965年3月10日
Published Date 1965/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203240
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昨年の第2回新生児研究会で,九嶋会長はシソポジウムの一つとして"新生児の栄養"をとりあげられ,その際母乳栄養の大切なことが再び強調され,母乳栄養法の確立さらには人乳銀行についても討論がなされている。
しかし過日当院で褥婦について,いくつかのアンケート調査をして驚いたわけであるが,以下一寸述べるように保育にっいての関心が低下していて,分娩後2日間は母児異室とし,3日目に昼問丈母親の許で哺乳練習をさせ,4日目から母児同室としているが,半数以上の母親が夜間の保育を希望せず,その後注意してみると,哺乳量の測定を実施したがらない例が多く,近年の人工栄養法の割合の増加は,母親の熱意の低下,すなわち哺育にっいての関心の少ないことも預つているようである。
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