MY THERAPY in Series・29
腹式子宮全剔における膣切断を容易にさせる膣式術前操作
永田 登喜雄
1
1新宿赤十字産院
pp.45-46
発行日 1965年1月10日
Published Date 1965/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203196
- 有料閲覧
- 文献概要
腹式子宮全別出術を施行するにあたつて,腔切断は別に困難な手技ではないが,頚管或いは膣円蓋部の病変によっては容易に適切なな部位の切断が出来ないこともある。これは単純子宮全剔の場合もあるが,広汎子宮全剔においては往々にして遭遇することである。私は子宮全剔を行なう際,上記のごとく頚管,腔円蓋部に病変を認め腔切断の容易でない時,或いは膣切断部位を限定する場合,腹式手術を開始するに先だつて,膣式に子宮腔部或いは膣壁に輸状切開を加える操作を行なつて,後で行なう腹式手術の腔切断操作を容易にしている。
以下,単純性と広汎性に分けて術式及び適応について述べる。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.