放談会
産婦人科医の最近の反省すべき点について
安藤 畫一
1
,
梅沢 実
2
,
木下 正一
3
,
小林 隆
4
,
沢崎 千秋
5
,
橋爪 一男
1慶応大学
2横浜市立大学
3賛育会病院
4東京大学
5日本大学
pp.152-163
発行日 1961年2月10日
Published Date 1961/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202378
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司会(安藤) 今日はどうもお忙しいところを有難うございます。実は前月の臨床婦人科産科の編集会議の時に,私共編集幹事の間に出た問題があるのです。それはもう皆様も御存知の通り,近頃他科の一部の人から,産婦人科医というものを対象として,非難が聞えておるのであります。それは主として妊娠中絶と帝王切開との乱用に関してのことでありまして,われわれとして大いに反省の必要があるように考えられて,それは一つ問題にして,われわれが個人的に反省するというよりも,これを雑誌の上に発表して,そうして皆様と共に反省の資としたいというのでありました。それならば一つ是非これを今年中にしようということになりまして,今日皆様にお集まり願つたのであります。題は「産婦人科医の最近に於ける反省すべき点について」それに「殊に妊娠中絶及び帝王切開実施の現状に鑑みて」というようなサブ・タイトルであります。4人の編集幹事だけでは有効でないので,集まつていただく方,すぐそこでの思いつきで,今日の4君に来て頂いたのであります。特別に人を選ぶのに資格とか何とか条件というものを出したのでありませんで,自然と4君の名前が出ましてお願いしたということになつたのであります。私共はこういう風に考えております。この問題は人の名前を出さないで,唯だ意見を放談的に充分に,遠慮なしに発表して頂く。
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