特集 新生児の研究と臨床--第1回新生児研究会シンポジウム
分娩障害後遺症
〔追加 1.〕真空吸引遂娩児の予後に関する知見,他
飯田 無二
1
,
阪口 彰
1
,
斎藤 真平
1
,
高柳 真
1
1徳大医学部産婦人科学教室
pp.109-110
発行日 1964年2月10日
Published Date 1964/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202977
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私達は昭和36年3月から昭和38年6月までの吸引遂娩児144例を対象として,分娩時に発生する児側の障害およびその予後について調査検討を行なつた。
分娩時発生する障害は,頭血腫9.02%,頭皮損傷6.25%が主なもので,巨大頭血腫を発生した1例が娩出後19時間で死亡したが,剖検の結果,主病変は頭部血腫と嚥下性肺炎で,脳実質に変化なく,従つて吸引遂娩術によると考えられる頭部の出血性病変がどの程度死因に関与しているか不明であつた。
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