Japanese
English
薬剤・2
乳房欝滞に対するキモトリブシンの効果
Effects of "Cymotripsin" on the retention of milk
塩島 令儀
1
,
太田 徹
1
,
松井 豊和
1
Yoshinori Shiojima
1
1横浜市立大学医学部産婦人科教室
pp.829-831
発行日 1963年10月10日
Published Date 1963/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202912
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はじめに
産褥において,乳房を冒す最も普通の障害は,乳房欝滞である。これは,乳汁分泌が開始して2〜3日してからおこり,乳房は腫脹し,疼痛を生じ,熱感を感じ,乳房が非常に強く緊満するために乳汁分泌が障害され,さらに進むと腋窩腺も腫脹し,疼痛を伴なうために上肢の側方挙上は不能となる。
この治療としては従来,氷あんぽう,水分制限,マッサージ,塩類下剤の投与,ホルモン剤の投与等が有効とされていたが,何れも満足すべき効果がえられなかつた。
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