Japanese
English
研究 Clinical Research
基礎体温の諸問題(特に未婚婦人)
Problems of basal body temperature
臼井 哲郎
1
Tetsuro Usui
1
1横浜市立大学医学部産婦人科学教室
pp.587-593
発行日 1963年7月10日
Published Date 1963/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202855
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
婦人におこる種々の生理的現象は,その月経とともに周期的な波を画き,かっ体温もこれに伴なつて変動することは古くはBorden,Fiedlerが月経時に体温が変動することに気づき,Jurbanらは結核患者にのみみられる現象であるともいい,Vande Velde,spielmann,Hovelacque,Flaska—mp,Rubenstein,Zuckらは,その体温が排卵ならびにその後の黄体機能に関係するらしいと発表し,Jacoby,藤井,武田,篠田らも性周期に伴なうまつたく生理的な現象であると発表している。
ことに体温上昇の直前がいわゆる荻野説による排卵期と一致するなど,その変動を排卵期あるいは黄体期と関係づけている。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.