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綜説 子宮頸癌・3
岡大婦人科外来における子宮頸癌早期検出法
Clinical diagnostic methods for early detection of cancer of the uterine cervix at the Department of Obstetrics and Gynecology, Okayama University Medical School
橋本 清
1
,
大谷 恭一郎
1
,
新 太喜治
1
,
安木 邦昌
1
,
西原 照夫
1
Kiyoshi Hashimoto
1
1岡山大学医学部産科婦人科学教室
pp.393-399
発行日 1963年5月10日
Published Date 1963/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202810
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はじめに
岡山大学産婦人科外来において昭和31年以来系統的に行なつている子宮頚癌早期検出法について略記しよう。我々の外来には毎日多数の患者が子宮癌を心配して来院する。大体15〜20人の外来新患の中に1人の割合で肉眼的に明らかな子宮頚癌患者が混つていることになる。しかしこのような患者はもはや早期検出の対象とはならない。直ちに入院予約をとらせて入院後臨床的にまた組織学的に確定診断を下した上で根治療法を行なうことにしている。ところが普通の外来診察では癌とも非癌とも言いきることのできないような疑わしい腟部糜爛の患者,あるいは癌をひどく心配して来院したような患者が,我々のCancer Detecting Clinicにおける検査対象となるわけである。
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