Japanese
English
特集 痔核と痔瘻の外科
痔瘻治療のポイント
Internal openingの問題
Internal opening of anal fistulas
荒川 広太郎
1,2
Kotaro ARAKAWA
1,2
1荒川クリニック
2東大分院外科
pp.869-876
発行日 1974年7月20日
Published Date 1974/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206073
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
痔瘻根本手術の基本は,古代ヒポクラテスの時代から今日に到るまで,瘻管の全長をメスあるいは焼灼によつて切り開き,いわゆる"lay-open"の型とし肉芽組織により2次的に治癒せしめることでありました.
しかし最近数10年の間に痔瘻発生の機序に関する正確な概念が段々と積み上げられ,臨床家の間にも理解が深まり,痔瘻の治療方法はかなり変化しつつあります,現在では,確実な手術方法で再発を防ぐと同時に,無用な侵襲や術後の機能不全を残さないようにすることが,痔瘻治療の命題と考えられます.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.