Japanese
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産科 帝王切開
帝王切開術後の急性肺水腫について
Acute lung edema following cesarean section
高見沢 裕吉
1
,
堀 敬明
1
,
藤田 真
1
,
大塚 太一郎
1
Yuukichi Takamizawa
1
1千葉大学医学部産婦人科学教室
pp.429-432
発行日 1962年6月10日
Published Date 1962/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202634
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昭和25年米国のDr.Saleladが来日し近代麻酔法を紹介して以来,わが国でも循環麻酔が急速に発達した。而し一方気管内麻酔の普及と共に麻酔に伴う各種合併症も問題となつてきている。この合併症の中極めて重篤なものとして術後急性肺水腫があげられる。術後急性肺水腫は心肺手術の場合には時に之を併発する事が知られているが,それ以外の全身麻酔を施せる手術中に肺水腫を起す例は極めて稀である。この本態については不明の点が多く,その死亡率も極めて高い。われわれは今迄に1,000例の全麻を行い,その中帝王切開術を施行せるもの115例あるが,この中術語の急性肺水腫2例を経験したのでここに報告し,御批判を受け且反省したいと思う。
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