Japanese
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臨床研究
子宮癌治療時に於ける放射線障害と電気閃光値の関係について
The relationship between radiation disturbances and electric flicker value during treatment of uterine cancer
吉崎 宏
1
Hiroshi Yoshizaki
1
1東北大学医学部産婦人科教室
pp.827-832
発行日 1961年10月10日
Published Date 1961/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202502
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I.はじめに
産婦人科領域に於いて子宮癌及び悪性腫瘍の術後或いは進行した種々の悪性腫瘍に対する放射線療法の実施に当り,屡々経験する放射線障害は時にその治療の中断を余儀なくされ,悪性腫瘍の増殖を阻止すべき貴重な時期を徒らに空費せしめることすらある。われわれ1)2)3)は斯る放射線障害が如何なる原因により誘発されるかにつき検討を加え,その成績を発表して来たが,更に本川教授4)5)の考案された電気閃光値測定装置を用い,放射線障害の発現と電気閃光値が如何なる関係を有するかにつき検討を加えて見た。
電気閃光値測定法は初めは疲労度の測定法として用いられて来たが,更に基礎医学及び臨床医学方面にも広く応用され,内科疾患との関係,外科手術との関係,放射線の影響,自律神経系との問題等各分野でその応用成績が報告されている。電気閃光値と自律神経機能との関係については,現在迄少数の報告があり,何れも電気閃光値測定法もその一方法であると述べている。
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