Japanese
English
薬剤の臨床
腰麻前処置としてのPerphenazine(トリオミン)の価値
On the use of Perphenazine as a premedication for spinal anesthesia
森 新太郎
1
Shintaro Mori
1
1新大阪(住友)病院
pp.909-911
発行日 1959年10月10日
Published Date 1959/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202051
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Ⅰ.緒言
現在手術に使用する麻酔には何等かの前処置が用いられるのが定石であり,近年は自律神経遮断剤クロール・プロマジン及びそのカクテル剤が広く用いられ,その優れた面が数多く発表されて来た。然し最近は次第にその批判期に至つた感があり,特に昭和33年第5回日本麻酔学会の腰麻討議会にて相乗的血圧下降を招くおそれがあるため腰麻の前処置としてクロール・プロマジンの使用は現段階ではなお慎重を要するとの意見が多かつた。今回私はクロール・プロマジンと同じくフエノチアジン誘導体であるペルフエナジン(トリオミン)が多数の点でその欠点を除き而も有利な点を有する新らしいトランキライザーの1つであることに着目し,これを腰麻の前処置として使用し幾多の利点を証明し得たので報告する。
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