Japanese
English
実験的研究
非妊成熟家兎の腟内容塗抹標本に関する研究
Studies on vaginal smears of non-pregnant mature rabbit
江川 義雄
1
,
今井 維清
2
Yoshio Egawa
1
1広島県厚生連佐伯病院
2広島大学医学部産婦人科教室
pp.983-992
発行日 1960年11月10日
Published Date 1960/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202310
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Ⅰ.諸論
1917年,Stochard & Papanicolaou1)がmoru—mottoにより性機能の変化が腟内容細胞像に現われることを認めて以来,動物の性周期並びに排卵に関する研究が活溌となり,Long & Evans2)(1922)がratを用いて詳細に研究した腟内容細胞分類法に従つて,多くの研究者達により大部分の動物の性周期が腟内容細胞像に投影されることが報告された。即ちAllen3)4)はmacacus (1921)及びmause (1922)に,Murphy5)はcow (1922)に,Hartman6)はOpposum (1923)に,Corner7)はmacacus (1923)に,Frei & Metzer8)はcow(1926)に,Wilson9)はswine (1926)について性周期の変化が腟内容細胞像に現れることを発表した。特にAllen & Poisy10)(1923)がratの腔内容細胞塗抹標本法を雌性発情ホルモンの検出法に応用するに至つて,腟内容細胞像の研究は性ホルモンの研究に画期的な貢献をもたらした。
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