文献抄録
Congenital uterine anomalies and pregnancy,他
木村 正夫
pp.975
発行日 1960年11月10日
Published Date 1960/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202308
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子宮奇形患者55例の妊娠,分娩を通じて合併症の種類と頻度をしらべた。子宮奇形の頻度は入院患者の5%であつたが患者の妊孕力は正常と異らなかつた。然し,流産,早産の頻度は高く,44%が流産に終り又体重2500g以下の早産は34%に達した。子宮奇形婦人の分娩は病院で行うのがよい。しばしば骨盤位,横位になり易く,又第3期の異常が多い。この場合子宮の収縮力と分娩の進行状態により経腟分娩を試みるか,帝切を行うかを決定すべきである。なお,この報告における帝切率は11%である。
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