Japanese
English
症例報告
同胞中に兎唇と口蓋裂が濃厚に発現した症例
A case of a family with a number of cases of harelip and cleft palate
金子 光
1,2
,
高川 敏夫
3
Hikaru Kaneko
1,2
1金子産婦人科
2前:市立半田病院産婦人科
3市立半田病院産婦人科
pp.840-842
発行日 1960年9月10日
Published Date 1960/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202279
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒言
胎生期縫合線の融合不全に基因する顔裂の代表的なものとしての兎脣と口蓋裂とは,身体各所の奇胎の中でも最も屡々見られるものであるが,これら正常の融合過程を頓挫せしめる原因に就いては,前世紀から幾多の研究が行われ,多数の見解が発表されて来たが,今日に至るも尚,1つを以て全てを充分満足させる様な原因論を持たない現状である。
最近われわれは,同胞中に兎脣並びに,口蓋裂の発現率濃厚な症例を観察し得たので簡単に報告する。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.