Japanese
English
薬剤の臨床
Tristeroid hormone・Reserpine混合剤の生物学的並びに臨床的検討
Biological as well as clinical studies on combined Tristeroid-Reserpine
藤井 久四郎
1
,
橋口 精範
1
,
安藤 晴弘
2
,
中野渡 亀夫
3
,
田島 博明
3
,
新田 武
3
Kyusiro Fuzii
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室
2慶応大学医学部医化学教室
3帝国臓器製薬株式会社
pp.379-386
発行日 1960年4月10日
Published Date 1960/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202184
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estrogenを単独に比較的長期にわたつて使用するとき,卵巣に黄体が存在しない場合にはその作用がつよくあらわれすぎて子宮内膜,筋層および乳腺に異常増殖をおこすことは動物実験でも臨床的にも経験されるところである。それはprog—esteroneやandrogenの併用によつて或る程度調整される。従来estrogenとandrogenとの混合投与が利用されているが,更にgestagenを加える方がより生理的に近い組合せと考えられる。
この観点から,私共はさきにandrogen, est—rogen, gestagenの3種のsexogenを混合したtristeroid hormoneの各種ホルモン作用を動物実験により検討し,さらにmeprobamateをも混合して,これを婦人科領域ことに更年期障害,月経困難症及び自律神経症などに応用してかなりの臨床的効果のあることを報告1)2)3)したが,今回は第1表のようなtristeroid hormoneとrese—rpineとの混合剤について同様な実験をこころみた。
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