Japanese
English
実験的研究
Tristeronの生物学的並びに臨床的検討について
Biological and clinical examinations of "Tristeron"
藤井 久四郎
1
,
橋口 精範
1
,
安藤 晴弘
2
,
小林 修
3
,
中野渡 亀夫
3
,
田島 博明
3
,
新田 武
3
,
山本 満
3
Kyushiro Fujii
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室
2慶応大学医学部医化学教室
3帝国臓器株式会社
pp.105-110
発行日 1961年2月10日
Published Date 1961/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202367
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Ⅰ.はしがき
私共はさきにandrogen,estrogen,gesta—genの3種のsexagenを第1表のような割合に混合し,(以下tristeroid hormoneと称する)その各種ホルモン作用を動物実験により検討した上,さらにmeprobamateをも混合して,これを各種婦人科疾患ことに月経困難症,更年期障害及び自律神経症などに応用して著しい効果をみとめ1)2)3),つぎにtristeroid hormoneとreser—pine混合剤について同じく検討を行い4)報告したが,今回はtristeroid hormoneとreserpine及び鎮痛,鎮静剤を加えたもの,すなわち第2表のようなTristeronを用い検討を加えたので報告する。
3種の性ホルモンの混合率については,伊藤他5),安藤6)7),Courrier8),Selye9)などの基礎的実験並びに先に報告1)2)3)4)した臨床成績がしめすように極めて合理的と思われる。
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