Japanese
English
症例報告
10ヵ月生児を得た部分性胞状奇胎の1例
A case of partial hydatid mole with a full term living child
森本 正昭
1
Masaaki Morimoto
1
1日本医科大学第一医院産婦人科学教室
pp.1014-1016
発行日 1959年11月10日
Published Date 1959/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202069
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Ⅰ.緒言
胞状奇胎に胎児が共存した例は外国ではBoi-vin,Hildebrand,Kopffer,Davis,Berry1), Tay-ler2)らの報告があり,我が国では志田,三宅,舟木3),大石4),丸田5),藤田6)ら,最近では斉藤7),尾形,五十嵐8)らの報告があるが10ヵ月の生活可能児を得た例は極めて稀で,外国でDüpmann,Rose, Gans, Maklary-Mayer, Krone9), Brown10)らの8例があるのみで,我が国では未だその報告を見ない。私は最近妊娠10ヵ月で部分性胞状奇胎を認め,且つ目下順調に成育しつつある生活児を得た1例を経験したので報告する。
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