Japanese
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薬剤の臨床
悪阻に対する新抗ヒスタミン剤Diphenylpyraline (Hy-stamin)の使用経験
Clinical experiences with a new anti-histamine agent Diphenylpyraline (Hystamin) for hyperemesis gravidarum
佐藤 友義
1
,
瀬川 力
1
,
鈴木 康平
1
Tomoyoshi Sato
1
1岩手医科大学産婦人科学教室
pp.797-799
発行日 1959年9月10日
Published Date 1959/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202031
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I.まえがき
妊娠嘔吐(つわり)および妊娠悪阻の治療には,従来種々の薬剤が使用されてはいるが,未だすべてに満足のはなく,場合によつてはさらに暗示療法,理学療法または食餌指導を適宜併用してもなお効果がなく,時としてはついに妊娠継続を断念せざるを得ないこともある現状である。
今回われわれは新らしい抗ヒスタミン剤であるDiphenylpyraline Hydrochloride (邦製Hy—staminエーザイ)を妊娠悪阻に使用する機会を得たので,その成績を報告する。
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