Japanese
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手術・手技・麻酔
開腹術後苦痛管理の方法(第1報)
A method controlling pains following laparotomy
森 新太郎
1
Shintaro Mori
1
1新大阪(住友)病院
pp.175-176
発行日 1959年2月10日
Published Date 1959/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201908
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Ⅰ.緒言
開腹術後の苦痛には(1)腹壁創の疼痛,(2)内臓諸器管より発する疼痛,(3)術後の他の身体的苦痛および精神的苦悩等があるが,これ等の内最も患者を苦しめるものは腹壁創の疼痛であることは論を俟たないところである。私はこの内(1)の除去方法としてポリエチレン製の細いアトム栄養留置カテーテルの側壁に小孔数コを穿ったものを手術終了直前に腹膜と筋肉の問に装置し,創痛発現時それを通じて局麻剤を分割的に注入することにより著効のあることを既に述べた。これを主方法として,(1)の疼痛除去に対する補助及び,(2)(3)の疼痛,苦悩に対しては非麻薬鎮痛,鎮静剤の同時使用により従来医家の定石であった麻薬使用の方法より完全に脱出することができたと報告した。今回は使用例30例における成績を報告し主題における第1報とした。
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