特集 術前・術後管理 '91
H.術後合併症の対策
d.開腹術後の合併症
開腹術後の吃逆
望月 英隆
1
,
玉熊 正悦
1
1防衛医科大学校第1外科
pp.226-228
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900628
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■臨床的意義■
吃逆とは横隔膜の不随意な間代性痙攣で,最初に呼吸運動が起こり,その途中で急に声門が閉じる病的な呼吸反射であって,通常異様な音の発生を伴う.横隔膜の間代性痙攣は一側性のみならず両側性のこともある.
吃逆自体は危険なものではないが,これが長期にわたると経口摂取はもとより呼吸・睡眠が妨げられるのみならず,エネルギー消費量が増加し,精神的ストレスが募って疲労困憊する.
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