Japanese
English
症例研究
診断困難なりし妊娠子宮筋腫の1例診断
A case of uterine myoma, diagnosis of which was difficult
野口 正
1
,
斎藤 金三郎
1
,
西村 正
1
Tadashi Noguchi
1
1新潟大学医学部産婦人科教室
pp.843-845
発行日 1958年10月10日
Published Date 1958/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201844
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子宮筋腫が妊娠分娩に対し種々の障害を来すことは論をまたないが,その程度は筋腫の種類,発生部位,大きさなどで極めて種々である。子宮筋層内筋腫の場合には粘膜下筋腫と異り妊娠,分娩に対する影響は少いとされているが,これが大なる場合には妊娠の持続,分娩経過を困難ならしめ流産,分娩異常を招来するであろうことは容易に推測し得る。
われわれは妊娠10ヵ月に合併した子宮下部の大なる筋層内筋腫で,子宮体を卵巣嚢腫と誤診し帝王切開を行い,筋腫を核出した1例を経験したので報告する。
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