Japanese
English
臨床研究
保存血使用による血清肝炎の10例について
On 10 cases of serum hepatitis due to transfuion of preserved blood
佐藤 友義
1
,
山屋 浩一
Tomoyoshi Sato
1
1岩手医科大学産婦人科教室
pp.615-618
発行日 1958年8月10日
Published Date 1958/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201796
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はしがき
保存血液(銀行血)の利用は大量輸血を容易にしたが,いつぽう15〜20%に輸血后諸種の反応の発現があり,単なる「さむけ」「ふるえ」など軽度なものから,痙攣,肺水腫など重症なものに至るまで,多数の副作用が挙げられている。このうち最近とくに注目されてきたものに血清(輸血)肝炎がある。そしてNeefe(1954)は輸血あるいは種痘後,半年以内に起きるすべての肝炎症状はVir-us肝炎であるとさえ云つている。われわれも最近血清肝炎と思われる10症例を経験したので報告する。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.