Japanese
English
診療室
人工妊娠中絶手術に於ける静脈麻酔による呼吸麻痺予防法としてのアトムリン混合静注に就いて
On the combined intravenous injections of "Atmurin" as a prophylactic means against respiratory paralysis resulting from vein anesthesia in artificial interruption of pregnancy
古沢 嘉夫
1
,
豊浦 秀世
1
Yoshio Furusawa
1
1都立墨田病院産婦人科
pp.793-794
発行日 1957年11月10日
Published Date 1957/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201644
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緒言
産婦人科領域における各種の手術において静脈麻酔を行うことは非常に多い。殊に人工妊娠中絶術には常に使用されている。而し本来ならば入院加療を旨とする本手術も種々の理由により日帰り手術を行わねばならないのが実状である。このような場合本手術の麻酔が絶対安全で使用が簡単に出来,効果確実で副作用の無いという条件の他に急速に麻酔に入り,且つ覚醒が早いものが必要となる。ほぼこの条件を満足するものとして当科においては"ラボナール"を使用しているのであるが,屡々呼吸抑制又は呼吸停止を惹起することがある。われわれはこの副作用の予防としてアトムリンのラボナールとの混合静注を行つた結果,著明な呼吸促進作用を認め,極めて安全に手術を終了し得ることを経験し得たので,その成績の概要について報告する次第である。
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