Japanese
English
原著
妊娠個体の肝内核酸代謝
Intrahepatic nucleic acid metabolism in pregnant individuals
竹内 正七
1
Shoshichi Takeuchi
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.739-749
発行日 1957年11月10日
Published Date 1957/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201632
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第1章 緒言
リボ核酸(RNA)は細胞質及び核仁に含まれ,デスオキシリボ核酸(DNA)は核質に含まれ,之等核酸は細胞の蛋白合成と深い関係を有することが,Caspersson1)2)およびBrachet3)4)らに依つて指摘されて以来,分裂増殖の盛んな系統には核酸が大量に含まれ,その増殖過程に重要な役割を演ずることが広く認められるに到り,(Stanley5)6),政山7)8),柴谷9))せいぜい生物学者間のみの関心事に過ぎなかつた核酸研究は,今日,臨床医学の方面に於ても,最も尖端的な,最も重要な課題をいくつも提供する様になつて来た。
著者は産婦人科領域に於ける蛋白代謝研究に関連して,本代謝に密接関連する核酸代謝の研究を志し,先ず,妊娠個体の肝内核酸代謝をとり上げた。
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