Japanese
English
症例研究
中央前置胎盤を惹起した二葉性胎盤の1例
A case of bipartite placenta causing placenta previa centralis
山本 龍一
1,2
Ryuichi Yamamoto
1,2
1東京大学医学部産科婦人科学教室
2東京都立墨田産院
pp.638-639
発行日 1956年9月10日
Published Date 1956/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201422
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Ⅰ.はしがき
胎盤の形態異常の中,多葉性胎盤に就いては先にHyrtl及びRibemont-Dessaignesに依り詳細に検討され,其の頻度はRibemont352例に1例,Stöckel 1%,橋本0.14%,今井500例中4例,Ahlfeld 600例中1例とされ,必ずしも稀なものではないが,それが前置胎盤として形態異常と共存した場合は稀有であり,本邦でも今津,富井,松枝,松尾,酒向,松本等の報告があるに過ぎない。予は二葉性胎盤に見られた其の1例を経験し,幸に生児を得たので其の概要を報告する。
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