特集 婦人科領域のAndrogen
性欲とAndrogen
中島 精
1
,
庄子 俊昭
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科教室
pp.1128-1132
発行日 1955年12月15日
Published Date 1955/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201300
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まえがき
性欲と androgenの関係は案外最近になつてから論じられるようになつたものでそれ迄は少くとも女性ではestrogen (発情源)がその名の示す通り性欲に対する根源として考えられていたのである。しかしここ20年間に種々の去勢哺乳動物はandrogenにより発情を起し得ることが報告されている。勿論動物の場合は去勢により明らかに性欲は失われることは総ての実験者が報告している所である。他方人間に於ては去勢婦人でも性欲が存続するので動物に比して複雑である。以下雌性動物及び婦人の性欲とandorogenとの関係に就いて述べて見る。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.