症例研究
紙状児(Foetus papyraceus)の1例について
松山 文生
1
,
森 哲
1
1長崎大学医学部産科婦人科学教室
pp.903-905
発行日 1955年10月10日
Published Date 1955/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201258
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緒言
1卵性又は2卵性双胎の妊娠経過中に於て,1児が発育不良となり,遂に萎縮し死亡して,他の発育した胎児により圧迫され,紙状児として娩出されることが稀に見られる。我々は最近1卵性双胎の1児は正常であつたが,他の1児は妊娠約5ヵ月大に発育後紙状児の状態に変化して娩出された1例を経験したので茲に報告する。
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