Japanese
English
臨床 妊娠異常・1
紙状児を伴つた双胎妊娠の1例
A case of twin pregnancy with a fetus papyraceus
小山 鉄男
1
Tetsuo Oyama
1
1岩手県立北上病院産婦人科
pp.733-735
発行日 1963年9月10日
Published Date 1963/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202887
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緒言
双胎妊娠において1児が母体側あるいは,胎児側の何らかの原因によつて子宮内発育を遂げえず死亡し,そのまま妊娠末期まで子宮内に残留すると,正常な発育を続けている他の1児により圧迫されて扁平となり,次第に水分を吸収され所謂ミイラ変性を起こし,紙状児および圧縮児となつて娩出されることが稀に見られる。私は,最近,妊娠8カ月子癇前症,前期破水を起こした患者を帝王切開したところ,偶然にも二卵性双胎の紙状児に遭遇したのでここに報告する。
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