症例研究
子宮から蛔虫を長期間に渉り排出した症例について
行村 正次郞
1
,
出口 喜男
1
,
福田 道也
2
1國立大村病院産婦人科
2國立大村病院内科
pp.424-427
発行日 1953年7月10日
Published Date 1953/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200869
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緒言
吾が國には,色々の寄生虫類が普く分布し,其の中でも蛔虫は最も蔓延していて,單に人體の消化管のみならず,屡他の枢要な臓器内にも迷入するために,思わぬ重篤な症状を來して,豫後不良のこともあり得る。
吾々は,産褥期に高熱と下腹痛を來し,其の後子宮から長期間に渉り蛔虫を排出した症例を經驗したので,其の概要を報告する。
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