症例研究
Arrhenoblastomの1例
坂元 宇之助
,
坂元 三一
,
坂元 正一
1
1東京大學醫學部産科婦人科學教室
pp.308-311
発行日 1952年7月10日
Published Date 1952/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200647
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1905年Ludwig Pickに依りAdenoma tubularetesticulare ovariiと呼ばれ,後1930年R. Meyerに依つてArrhenoblastoma ovariiと命名された本腫瘍は,周知の如く睾丸類似の組織を有し,成熟婦人に奇異な男性化徴候をもたらすものであるが,從來其の報告は極めて少く,Novak等の云う、如く現在迄約120〜130例程度に過ぎず,本邦でも慈恵大,名大,及び未發表ではあるが昭和18年東大の各1例あるのみで極めて稀な特殊腫瘍である。余等は今回測らすも其の1例を經験し得たので以下其の概要を報告する。
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