原著
サドル麻醉による無痛分娩(第3報)
森 新太郞
1
1岡山大學醫學部産婦人科學教室
pp.390-395
発行日 1951年10月10日
Published Date 1951/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200538
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緒言
著者は第1報(臨産婦第4巻,第9號,昭25)及第2報(臨婦産に掲載豫定)に於て0.3%Per—caminによるサドル麻醉無痛分娩に就いて述べたが,今迄の經驗より無痛分娩の目的にはサドル麻醉の状態(即ち低位腰椎麻醉)と成つた時が一番安全であり分娩に對する條件も良い事が判つたので,然らば如何にすれば毎回失敗なく確實にサドル麻醉となす事が出來るか。本編では此れを實驗的に研究し同時に之れを無痛分娩に應用して其の成績の判定より藥液の改正を行い,注射方法及び要領を規定した。尚文献的觀察を行い最後に全篇の總論を以つて結んだ。
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