原著
サドル麻醉よる無痛分娩(第2報−2)
森 新太郞
1
1岡山大學醫學部産婦人科教室
pp.213-216
発行日 1951年6月10日
Published Date 1951/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200489
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
正常分娩に應用
以上述べた人工流産術に於ける豫備實驗の成績より新に0.3%Percamin (比重1051)を用いてサドル麻醉を行い無痛分娩に應用し37例を得た。注射方法及其後の取扱いは概ね前回發表せるものと同様であるが,その概略を記すと, 1)注射時期:初産婦にては外子宮口全開時又は破水直後,經産婦では少し早く外子宮口3-4指開大時 2)産婦を起し産牀縁に腰掛けさせて坐位とし前方より助手にて支える。或は普通腰麻時と同様に側臥位をとっせる。
3)産婦の腰部に廣くピクリン酸酒精を塗布消毒し 4)腰麻の要領にて0.3%Percamin (比重1051)1.5ccを第4腰椎間(困難なれば第3)を選び3-5秒間にて注入す。
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.