原著
雌性發情物質による腟内容,特に腟上皮細胞グリコゲンを中心とする諸變化の時間的關係に就て
水野 重光
1
,
池田 猪三郞
1
1順天堂醫科大學産婦人科學教室
pp.176-180
発行日 1951年5月10日
Published Date 1951/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200479
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緒言
昭和25年4月第2回本産科婦入科學會總會に於て日本醫大石川教授は宿題報告「腟内容の形態學的研究」を發表され,我々の得るところ多大であつた。あらゆる方面に互つて詳細な研究が行われたが,經閉期,老年期の腟内容に關しても論述された。我々も經閉婦人に就て--後述の樣にホルモン効果テストには乳幼兒期に次いで老年期は適する--雌性發情物質投與による腟内容,特に腟上皮細胞グリコゲン量の消長に伴う腔内細菌,酸性度の變化等の時間的關係に就て檢索を行い,相互關係を明かにすることが出來,更に實地應用上最も合理的經濟的なホルモン投與法を知り得たので茲に報告する。
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