原著
子宮内膜炎のペニシリン子宮腔注入療法に就いて
鍋島 光雄
1
,
中野 文子
1
,
大久保 壽
1
,
吉永 秀彦
1
1小倉記念病院産婦人科
pp.67-68
発行日 1951年2月10日
Published Date 1951/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200444
- 有料閲覧
- 文献概要
緒言
所謂子宮内膜炎は婦人科外來に於き最も屡々遭遇する疾患の一つであり,これの療法には從來より種々のものが擧げられている。而してその治療効果を納めるに仲々難澁なるは周知の所であるが,サルフア劑の進歩,殊にペニシリンの出現により,治癒轉歸が著しく短縮され,治療效果が甚だ良好となつている。
しかしながら本疾患の如き一局所に限局されたものに對しても,一般に行れるペニシリン投與法は局所有效濃度を長時間保持するための全身的投與法であり,從つて大量のペニシリン浪費を伴ふは言を俟たない。
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.