--------------------
子宮腔の閉塞
pp.352
発行日 1950年9月10日
Published Date 1950/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200383
- 有料閲覧
- 文献概要
〔問〕 掻爬によつて子宮腔の閉塞が起る頻度は,妊娠しているもの又は妊娠していない子宮についてどの位でありましようか。
〔答〕妊娠した又は妊娠していない子宮において,掻爬に原因する子宮腔の閉塞の生ずることは稀なことである。報告された例はすべて特異的なものであつて,その大部分は外國の誌上に發表されたものである。最近に,A humaba (Bol.Soc.de obstet.Y Ginec.de—Buenos Aires 28:394,1949)は二つの例を報告している。彼は文献をしらべた結果,60例の報告があることを知つた。この問題について最も價値ある報告は,S. Stomer (Aeta.Obst.et Gyn.Scamdinav.26:263,1946)のものであつて,それには24例がのせられている。勿論,子宮腔の閉塞の例は,報告されている數よりも實際には多く起つているものである。
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.