原著
菌核菌(Sclerotinia Libertiana)抽出液の子宮作用に關する研究(2)
糸永 健次郞
1
1九州大學醫學部産婦人科學教室
pp.56-59
発行日 1951年2月10日
Published Date 1951/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200441
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第2章 ウサギ生體子宮における實驗
第1節 菌核菌の子宮作用
菌核菌0.01cc/kgをウサギ耳靜脈に注射するに何等作用は認められない。0.05cc/kgにては輕度の緊張上昇を來し,0.1cc/kgにては緊張上昇,振幅増大をきたし,0.3cc/kgにては著明な緊張上昇,振幅増大があらわれ,3〜4分後には緊張は正常時に歸るも振幅の増大は7〜10分間持續する(第8圖參照)。0.5cc/kgでは緊張の上昇更に強く,3〜4分にして緊張下降し始め以後は振幅のみ増大し,約10分にして正常に復す。又菌核菌0.2-0.3cc/kgを5分間おきに數回反覆注射するも常に同様の亢奮を示し,作用の減弱ないし消失は認められない。
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