速報・豫報
炭酸銀法による腟脂膏檢査に就て
橋本 長久
1
1長崎醫科大學産科婦人科教室
pp.334
発行日 1950年8月10日
Published Date 1950/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200378
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私の實施している腟脂膏の採取法及び染色法に就て述べて見ると,腟内を洗滌することなく腟鏡で子宮腟部及び後腟圓蓋を露出し駒込ピペツトで頸管分泌物及び後腟圓蓋にある分泌物を吸引し又場合によつては綿球又綿棒で充分局所を拭つたものを載物硝子上に塗抹する.子宮膣部に肉眼的變化のないものは頸管内分泌物を吸引すること及び子宮膣部を綿球で強く拭うことが必要である.
固定は自然乾燥後早期に10%ホルマリンで30分位で直ちに充分水洗し自然乾燥を24時間前後行う.
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